だれかへの手紙

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神奈川→滋賀ツーリング4日目

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4日目 東岡崎〜長浜 116.53km

なんだかやけに精神的にぐったりしながら走っていたのは時間に余裕がなかったせいだろうか、いま思えば。あとは「これから数百mの山を越えなければならない」と思うと途端にずっしり身体が重くなる悪い習性のせいかもしらん。
走り始めた頃はお天気よくて暑かった。1号線をひたすら西へ進む。


岡崎城。朝早かったせいか人がほとんどいなくてお城周辺静かだった。



緑がきれい。


八丁蔵通り。黒い板の壁がずらりと並んでいて美しい。


自転車屋さん情報をいただいて、カトーサイクルへお邪魔し空気入れをお借りした。今回の旅でタイヤに空気を入れたのはここだけ。
店先に置かれていた空気入れが英式のものだったので、試しに中へ入って店員さんに空気入れを借りたい旨伝えたら「フランス式ですか?」とすぐに仏式空気入れを出してくれた。ありがとうございます、とっても助かりました。


名古屋を通るなら絶対食べたかった矢場とん味噌カツ丼。相変わらずこのボリュームとは思えないくらいぺろりといただけちゃうカツ丼だった。
本店へは初めて行ったのだけど、店内というか通路やテーブル間がかなり狭くて、自転車まわりの荷物を持ったままだと結構厄介だった。

昼食後、名古屋城を目指す。遠くから城のようなものが見えたので、あれか! とわくわくしながら近づいて行ったら、

名古屋市役所だった。なんなのそのフェイント。お洒落なの。


名古屋城前。中へは入らず。


お堀と名古屋城と愛車。


踏切撮影タイム、西枇杷島駅。名鉄名古屋本線(たぶん)


予定のルートをちらっと外れて清洲城へも行った。お城眺めてすぐ戻ったけど、五条川沿いも走りやすそうだったなあ。
このあたりから徐々に曇り始める。


美濃路を渡って岐阜県入り。
この時点で16時で、これから岐阜県を抜けて関が原を越えて琵琶湖近くへ行くのだと思うとひどく遠くて無謀なように感じた。チキン。
そんなわけであとはひたすら必死にペダルを回していたので関が原あたりの写真はない。滋賀県入りで撮ろうと思っていたのだけれど、「関が原町」の標識はあっても「滋賀県」の標識はなくて、結局なにも撮らなかったのだった。もしかしたら見落としていただけなのかも知れない。

関が原では高度255mまで登った。降りて歩こうかとも思っていたけれど、思いのほか坂が緩かったので(前日の岡崎と同じくらい)、ひいひい云いながらも自転車で走って登った。
下る頃には18時を過ぎていて、山の中であることも手伝って随分と暗いし肌寒い。下ってからは、田んぼに囲まれた道路を、蛙の鳴き声を聞きながら走った。うるさいくらいに鳴いていて、蛙の合唱ってこれのことかと合点がいく。信号も車もないからそこそこのスピードは出していたけど、どこまで進んでも田んぼがある限り蛙の合唱がついてくる。歓迎されていると思っておく。
ママチャリに乗った学生と何人もすれ違った。こんなに素敵なロケーションで暮らしているならぜひロードレーサーに乗ってみて欲しい。ぜひ。ぜひ。

長浜のホテルに着いて夕飯を摂ったあとで、翌日がどうあがいても雨であることを知ってテンションだだ下がりになる。出発前はこの5日間全部晴れか曇りの予報だったのに。
当初は琵琶湖一周しようとしていて、けれどこれまでの4日間のペースを考えると一周して神奈川へ戻るのは時間的に厳しそうだから半周くらいにして、などと相談していたのがとてもじゃないけど無茶な話になってしまった。
びわいち認定証をもらうためには4箇所以上のチェックポイントを回る必要があり、どうやらそれは長浜から彦根への道のりで獲得できそうだということなので、彦根城までは行こうと決めて就寝。

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