だれかへの手紙

全部ひとりごと

銀座文具屋めぐり

案内していただきつつ、銀座の文具屋さんをはしごしてきた。アイデアと機能美の詰まったあの空間が好きでうっとりする…たいへんに満たされた。
小雨の散策もなんのその。

ユーロボックス

ユーロボックス
こちらのお店では写真も撮らずなにも買わず(気軽に買えるお値段じゃない)でも店内のショーケースを隅々まで見させていただいた。
ずっとときめいてるアウロラオプティマとか、1930年代の万年筆とか、ペンを挟んで鞄の端に引っ掛けるためのものらしき文具とか(外側に見える部分がニブの形でかわいらしい)、小学校の頃に使っていたものと同じ用途とは思えないくらい美しい細工の施された鉛筆ホルダーとか、今まで他のお店で見たことのないインクボトルとか、もう…万年筆は宝石だよ…

ところでお店が入っている奥野ビルが垂涎ものだった。

外見はそこまで古くは見えない。


階段にささやかな飾りつけ。薄暗い屋内と白い壁。


ビル内に入っていた帽子屋さん、お邪魔してみたかったのだけれどお休みで残念。


一番興奮したのがこのエレベータ。篭が動くと、ドア上部の階表示上で現在位置を示す針が時計の針のように動いた。


乗り場ドアと篭ドアの二重になっており、どちらも手動!


篭ドアは鮮やかな黄色にペインティングされていて、やたらポップな印象。


もう、この、これ…言葉にならない。こういうつくりのエレベータ、初めて乗った。たった4階分降りただけなのにわくわくしすぎた。

FRED&PERRY

FRED&PERRY

輸入文具が多めのお店。ちょうど北欧のモビールフェアをやっており、店内に切り絵のようなモビールがいくつもゆらゆら揺れていた。
大好きなツバメノート製の一筆箋のようなノートがあったので、方眼のほうを購入。ほかに罫線のものもあった。

五十音

五十音

雨が降っていて、ボールペンの看板がビニール傘をさしていた。

Thinking Power Notebookのノートトートが欲しかったのだけれど、完売していた。そのうち、いつか再販するかも? とのことだったので、気長に待ちたい。トートもピンバッジも実物を見てみたかったよ。

鳩居堂

鳩居堂

紙ものや和柄の文具など。
夏に友人の結婚式へ呼ばれているのでご祝儀袋を買った。気が早い。

月光荘

月光荘

画材屋なので、絵を描くことのない自分には買うものはないかな? と思っていたら、スケッチブックだけでも紙の種類や色やサイズで壁を埋め尽くしているし、ホルンのアイコンが縫われたバッグはどれもこれもかわいらしいしで、見ているだけで楽しい。
ジンジャークッキーと、ヌメ革鉛筆キャップを購入。
ジンジャークッキーは甘さと生姜の辛さのバランスがよくてほっこり、紅茶によく合う。ホルンと三日月の形に和む。
鉛筆キャップはヌメ革の感触と、五年ほど経ってきれいな飴色になったサンプルに惹かれて、普段鉛筆を使わないのに購入してしまった。ので、これから鉛筆を買おうと思う。くっきりした黒色が好きだからBかな…


地下は絵葉書やレターパッドの売り場とカフェ。

お昼ごはんとティータイム

遅めのお昼は煉瓦亭でいただいた。

ベスト姿のおじさまが出迎えてくれる。


カニライス。玉葱の甘さと辛さが強かった。お店の雰囲気も料理の味も、なつかしい洋食屋さん。


煉瓦亭の脇に細い道(隙間?)があって、そちらが眼鏡店の入り口と書いてあったのが気になって行ってみたのだけれど、小窓のひとつもないのっぺりとした扉があるだけで、開ける勇気もなく引き返してしまった。
写真を撮っていたら、むこうから一瞬扉が開いたような気もしたのだけれど。

デザートは洋菓子ウエストの喫茶にて。

バタークリームと栗のケーキと、自家製ジンジャーエール。
このジンジャーエールがすっきりしていて飲みやすく、とてもおいしかった。こんなに透明なジンジャーエールは見たことがなくてレシピが気になる。


しあわせのかたまり。

本日のお買い物


ツバメノートの一筆箋、月光荘のジンジャークッキーとヌメ革鉛筆キャップ。
素敵な買い物ができて嬉しい。惹かれた文具を買って満たされた時って、他の買い物では味わえない部分が疼くよ。