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だれかへの手紙

letter to you

ドクター・ヤンセンの「コナン・ドイル」テーマ・インク

文具

少し前よりBBC「SHERLOCK」にはまっているのだが、それはさておき書斎館へ行ったらたくさんの宝石のような万年筆とインクの中に、ドクター・ヤンセンの「コナン・ドイル」テーマ・インクが並んでいるのを発見。迷わず購入。
赤系のインクは持ってなかったし。という言い訳。


インクはドイツ製、ボトルはイタリア製。
30mlで2100円と、コストパフォーマンスは悪いけれど、ときめきの値段だと思えば安いもの。
外装は他のインクと同一の黒い箱に、著名人ごとにデザインされたラベルをぺたりと貼ってある。手作り感が素敵。


試し書き。万年筆はPILOT PRERA(F)、紙はツバメフールス紙。
赤というには黄色っぽく、オレンジというにはくすんでいる。インク自体はそこまで濃くはないようで、筆跡の濃淡によっても色がずいぶんと違う。なんとはなしに、熟れたトマトを思い出した。
コナン・ドイルでこの色というと、やはり『緋色の研究』を思い浮かべる。深読みすれば、少しだけ垂れて滲んだ血の色にも。
町山のサイトではオリエンタルレッドと書かれていた。コナン・ドイルで「オリエンタル」レッド? バリツ?

ところでドクター・ヤンセンのインクを目にするのはこれが初めてではなく、新宿のKINGDOM NOTEでも見かけたことがあった(当時は購入には至らなかった)
インクの色見本を見せていただきながら、「このシリーズはヤンセン氏が一人で作っているので、生産は彼の気まぐれであり、入荷数が少ないし、追加発注しようとしても氏が旅行中などで連絡が取れないことがままある」というようなことを聞いて、現代にそんな作り方をされるものが商品として存在するのかと驚いたことを覚えている。
気まぐれ生産でも日本まで何度も輸入されるのならば、きっととても魅力的な色や書き味なのだろう、と思ったことも。

これに関して、株式会社町山の紹介ページで適当なところをクリックすると、ポップアップウインドウが開き、品薄状態についての弁明を読むことができる。

ヤンセンのインクは、すべて手作りで、1人で造っており、
かつ、レシピーは、ドクター・ヤンセンしか知りません。
いわゆる手作りではなく、本当の手作りですので、彼が、
具合が悪い時、旅行中の時、寝ている時、気分が乗らない
時は、全く、造れません(造りません)。
メーカーというよりは、趣味の延長を、製品化しています
ので、ドクター・ヤンセンのペースで、入荷します。

今回購入したインクの絶妙な色味はもちろん気に入ったのだけれども、それとは別で、この説明文だけでファンになる。
ファンになるから、レシピを誰か、後継者へと受け継いでいってくださいヤンセンさん。