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だれかへの手紙

letter to you

『(500)日のサマー』ジョゼフ・ゴードン=レヴィットとズーイー・デシャネルのPV

若手社会人のライトなラブコメ。感想はタイトルの通り。
小悪魔美女なサマー(ズーイー)に惚れてしまったトム(JGL)が彼女とのやり取りに一喜一憂する話。浮かれたり苛立ったりするけれどサマーを嫌いにはなれないJGLがとにかくかわいくてたまらない。


トムはどのシーンもかわいい。ヘッドホンをつけたままエレベータに乗るところも、彼女の腕を楽しそうにキャンバスにするところも、とことん断れない男なところも、浮かれすぎて街中の人たちと踊り出すところもかわいい。
あんなふうにダンスが始まるとは思っていなかったけれど、直前のトムの浮かれっぷりが飛び跳ねんばかりだったので唐突な印象はなく、「とうとう踊り始めやがった」という気持ち。
それに反して雲行き怪しい後半、画面を分割して理想と現実を並べていたシーンは、夢見る乙男っぷりがよくわかって面白かった。

サマーはとにかく自分の情動に正直。だからこそトムが終始振り回されているのだけど、サマーははじめに「真剣な付き合いはしない」と断りを入れているので、惚れてしまったトムの負けかと。IKEAで新婚気分デートなんてしたら期待してしまうものかも知れないけれど、擬似家族のおままごとなら幼稚園児だってやるしね。
むしろ最初に断りを入れたのは、あの気質ゆえに過去痛い目に遭ったからだろうし、あれは彼女なりの誠実さなのではないだろうか。

結局、サマーは別の男性と結婚し、トムは別の女性にまた一目惚れする。幼い部分のあったふたり、変わってゆくサマーと変わらないトムの対比が印象的だった。

ところで特典映像がツボだった。
Bank Danceの、なけなしのストーリーとやたらキレのある踊り。JGLがバク転できるなんて始めて知った。いろんなダンスの要素が混ざっていて、しかも舞台が銀行で、そもそもなぜこのPVが入っているのかというところから謎だけどふたりが格好いいからまあいいか、もう一回観よう、ってなる。

トム&サマーのシド&ナンシーは本編すぎた。このシド&ナンシーのために(500)日のサマーを観て欲しいくらい。本編中の「喧嘩ばかり、これじゃシド&ナンシーよ」「僕は殺さない」「あたしがシドよ」(細部はうろ覚え)というやり取りを踏まえた数分の謎ムービー。
ズーイー・シド・デシャネルのイケメンっぷりに反して、ジョゼフ・ナンシー・ゴードン=レヴィットの女装のひどさよ…たまらない。金髪のかつらに髭だらけの顔、ウサギが描かれたピンク色のだぼっとしたトレーナー(だかロングTシャツだか)から、すね毛の立派な生足が伸びる。もちろんブラジャーの色は黒。
そんなふたりが「俺たちはもうだめだ」「どうして!」とか、真っ赤な顔をぐちゃぐちゃに歪めたJGLが叫んだり、冷静なズーイーがナイフ(どう見ても刃が引っ込むおもちゃ)をナンシーに刺して血だらけにしたり、「あたしたちってまるでトム&サマーみたい」と本編のパロディ台詞を零したり。なにこれ。
Bank Danceとあわせて二度観た。雑っぷりがおいしいセルフパロご馳走さまでした。