だれかへの手紙

全部ひとりごと

キンプリを観てプリリズRLを観てキンプリを観た

タイトルの通りのことを書く。 
プリティーリズムはタイトルしか知らない、キンプリのことも知らない(と思っていたけれど後から見た前売券正装verには見覚えがあった)状態で、キンプリの文字を認識したのは1月中旬のタイムラインだった。
怪文書のような鑑賞レポと「幕末Rockが好きなら観ろ」という主張が繰り返し流れてきて、頭の奥に刺激を直接送り込まれ続けている身としては無視できず、とどめになったのは応援上映の動画。
 
「これ絶対に気持ちいいやつだ!」と思った(後でエーデルローズ入学説明会を観たら西さんがキンプリについて「50分かけてみなさんを気持ちよくしよう」とおっしゃっていたので間違っていなかった)
 
 
キンプリを観ようと決めたタイミングで友人が「なんか映画観たいんだよね」と言うので一緒に行くことに。彼女はレインボーライブを知っていたのでパラダ〜イスについて教えてもらったけど余計に混乱しただけだった。
 
公開3週目だったのでフィルム風しおりをもらった。ランダム48種という、コンプしようという気を根本から削ぐ仕様がすごい。
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赤い糸夏の恋で喘ぐコウジ。
 
映画が始まって最初のOver The Rainbowのライブの時はひたすらプリズムショーの世界に圧倒されてなんだこの世界は!? となっていたのだけど、回想シーンも含めて初見にもわかりやすく、ハリウッド行きの電車が星座になるあたりからはずっと泣いていた。
とりわけ心を奪われてぼろぼろ泣いたのがシンの「みなさんは覚えていますか? 初めてプリズムショーに出会った時のことを!」という言葉で、キンプリを何度観ても一番好きなのはこのシーン。
私が初めてプリズムショーに出会ったのはシンがプリズムショーに出会った時と同じで、現実の時間でいうと数十分前のことだったのだけど、このシンの言葉で思い出されたのは冒頭のオバレのライブだけじゃなく、これまで生きてきた中で出会ったたくさんの好きなものたちのことだった。好きでい続けることは楽しいばかりじゃないけれど(チケットが取れないとか、行きたい公演のある日に休めないとか、チケットが取れないとか)それに出会って、私はこれが好きだ! と思った最初の瞬間はあるはずで、その時たしかに、好きなもの出会った時の私の世界は、シンが言ったように、輝いていた。きらきらして、ふわふわした気分になって、楽しくて仕方ない、だから好きになったんだ。
……ということを、シンは全身で全力で思い出させてくれる。出会った時の衝撃を全裸で喘ぎながら教えてくれる。好きだという根っこの部分の気持ちを思い出させてくれて、だからプリズムラッシュで客席のペンライトが灯るのだと思う。愛がないとペンライトは振れない。
 
って書けるのは初めて観てからだいぶ経っているからで、初見の時はひたすら殴られてよくわからないけどすごいものを観たって泣きながら興奮しているだけの生き物になっていた。
初回のメモはこんな感じ。
  • すごい常にわけのわからなさが全力で殴ってくるんだけどそれはそれとしてストーリーがちゃんとあってハリウッド行きの電車のあたりで泣いてしまった…これが…プリズムのきらめき…
  • シンの「あなたは初めてプリズムショーを観た時のことを覚えていますか?」で今までライブとか舞台観て幸せだった気持ち思い出して結構きたんだけど ていうかアイドル好きだったりグループの結成とか解散とかのエピソードから目をそらせない人は観た方がいいのでは?
  • 演出とかなんかもう全てがぶっとんでるけど根底の話はかなり普遍的だと思う…わかんない、思考とかそういう次元の話じゃないから…時空を超えて会いにゆくから…
  • わかんないことしかないんだけど一番わかんなくて気がかりなのは小室哲哉はどういう気持ちなのだろうかっていうことですね…
  • オレンジ眼鏡の彼が作ったあれはなんであんなえっちな服でどんどんえっちに脱げていくの?どういうテクノロジー?早く商品化してトイザらスで売って
  • キンプリ4DX応援上映してくれ
この時点で、今週で上映終了の予定だったけど延長したよ、という状況だった。別の友人を連れて二度目三度目を観に行きながらも、応援上映に行きたくて行きたくて、どこに遠征すればいいんだ!? って考えてた。
ら、川崎チネチッタが2/11からやるよ! 応援上映もやるよ! と言ってくれたので飛びついた。この日はいきなり初見の人を連れて応援上映に行ったのだけど、楽しかった、誘ってくれてありがとう! って言ってもらえて10倍にも100倍にも幸せな気持ちに。
余談だけど公開日の1/9より遅れて上映開始してくれたおかげで総選挙ボイスを全部聞けたのでありがとうチネチッタ
 
キンプリすごいって騒いで周りの人を巻き込んで先輩エリートたちにいろいろ教えてもらって、プリズムの煌めきを浴び続けている(この隙間にもちょこちょこ劇場行ってる)
2/13 プリズムエリートの夜会
2/14 オーバー・ザ・バレンタイン上映会
2/20 プリズムエリートの集い川崎編
2/23 dTV登録・プリティーリズムレインボーライブマラソン開始
2/29 シン&ルヰ生誕上映会
3/1 レインボーライブ完走
3/9 サンキュー上映会
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川崎は2部とも行った。「キンプリ舞台挨拶史上最大キャパを埋めた」 そうで、バルト9が最大だと勝手に思っていたので嬉しかった。
 
バレンタインもお誕生日も最高だった…バレンタインはあんなにかわいいシン君を大きなスクリーンで見れてメッセージも聞けて、これいつも通りの料金でいいの? 追加課金コンテンツじゃなくて? って不安になった。あのメッセージを聞くと世界が平和になるので国営放送で1時間おきに流してほしい。
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メッセージといえばシン君のお誕生日お礼メッセージがインターネットで無限再生可能なんだけどこれも追加課金コンテンツでは!? 後から高額請求来たりしない? 大丈夫? 誕生日のお祝いと周囲の人への感謝をして、ルヰにプレゼントをあげ、最後はこちらの誕生日に祝福をしてくれるシン君あまりにもパーフェクトなアイドルだよ…


『キンプリ』 一条シン(cv.寺島惇太さん)お礼メッセージ/劇場版「KING OF PRISM by PrettyRhythm」

オバレのことを知りたくてROAD to Over The Rainbowを買ったのだけど、キンプリの仲良しオバレしか知らなかったのでいきなり(3話)すごく険悪だしヒロに話しかけられても一切喋らないコウジ怖いしヒロからコウジへの執着の描き方がすさまじくて驚いた。驚いたし目が離せなくて、プライドのぶった切られ方に感服し、温泉回のヒロ登場BGM(prideのイントロ)に笑ってしまったかと思ったらBパートで至極まっとうなことを言っていて打ち震えたし、45話では大号泣した。ヒロが今まで背負ってきたものや努力してきたことをすべて手放してでも真実を伝えようとたったひとりで大勢のファンの前に立って、まだ高校1年生の子があんなふうに赤裸々に話して頭を下げるのはいったいどれほどの覚悟だろうと想像してぼろぼろ泣いた。このときのヒロはひとりで星座になったんだ…。51話でやっと、やっとオバレが結成されて、あの3人が一緒にステージに立ってる…! と思ってまた泣いて、ヒロがお母さんに抱きつくところでとどめを刺された。

そのあとオーディオコメンタリーでもう1周しながらヒロの心境を監督が話しているのを聞いて、なんて子だろうって気が遠くなりそうだった。他人のために心を砕くことのできる、ひとを笑顔にできる、ほんとうの、文字通りのアイドル。

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光る薔薇は買おうとしたら売り切れていたので再入荷通知メールを設定して買った。

このDVDにはエーデルローズ入学説明会の記録映像も収録されていて、新参には推し量ることしかできないけれどたまらない気持ちになった。サプライズ発表の様子だけでも涙出てくる。
 
それから噂のルート4を観たくてプリズムツアーズを買って、泣きながら爆笑するみたいな状態で観た。Hiro×Kojiのpride最高すぎて(あの衣装大好き!)、ここではふたりで星座になるんだ…って噛み締めたし、壁ドーン! は天才にもほどがある。涙全部どっかいった。西さんの「ルート4を長くしたのがキンプリ」って言葉すっごくわかった。すっごく楽しい。
 
ROAD to Over The Rainbowで「公式側がオバレの歴史として見せたかった部分」は観ることができたのだけど、ここまできたらもうレインボーライブをちゃんと観なければいけないと思っているところにdTVで3月末まで配信していると教えてもらって、おとなしく加入した。
51話もあるなんて完走できるだろうかと不安もあったけど、観始めてみたらやめどきがわからないくらいおもしろくてあっという間だった。1クールアニメに慣れていたので51話もあるとこんなに丁寧にみんなの物語を描けるのかって感動したし、伏線の張り方も巧妙で気持ちが途切れない。女の子のプリズムショーは華やかでかわいらしくて、いろんな壁にぶつかっては諦めずに前を向いてステージに立つ姿が本当に輝いて見える。うまくいくばかりじゃなくてジャンプに失敗することもあるけれど、「あーあ、失敗しちゃった」みたいな気持ちにはならない。彼女たちが積み重ねてきたものを知っているから。
レインボーライブ全体で披露されるのはマイソング→チームの歌→シャッフルデュオの歌→マイソング、の流れで、最初と最後は同じ曲なのにまったく違う景色に見える。25話以降はずっと泣いていた。ジュネのプリズムライブやジュネ&りんねデュオは反則だよって思いながら神々しさにひれ伏すことしかできない、というか、「神々しさにひれ伏すことしかできないプリズムショー」を描けることにまず圧倒された。
シャッフルデュオもすごく好きで、衣装にふたりのイメージカラーを使っているのも最高だし、いとおとがキーボードとサックスでジャズっぽい音になるの最高だし、あんわかがバチ持ってドラムと木琴叩いて楽しそうなのも最高だし、なるべるが真逆の弦楽器なのも最高。スターライトフェザーメモリーの「全然違う私たちだからハートを重ねてまだ見たことのない輝きを作ることができる!」って言葉の力強さに何度観ても泣く。
あとジャンプする時の2連続! 3連続! っていうの好きだからもしキンプリ続編でまたショーが観られるなら掛け声つきの連続ジャンプが見てみたい。男子デュオショーも見てみたい。キンプリというか男子プリズムショーで見てみたいものいっぱいあるよ。
どの曲も好きだけどgiftが飛び抜けて好き。雨上がりのリンクを舞っていたりんねちゃん、妖精かな…この曲のタイトルと最終回のタイトルが「gift」なのが個人的にツボで、レインボーライブはみんなが自分のギフトに気づいて未来へ向かう物語なのかなって思ってる。
 
ところでROAD to Over The Rainbowに42話が収録されていないのは時間の都合なのだろうか…なるべるの結びつきとボーイズが解決へ向かう一歩が見れてすばらしい回だった。大好き。
 
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レインボーライブを観たあとのキンプリは全然違って見えた。オバレの存在が夢みたいだし、ジャンプにも由来があるし、夢小説シーンはこのチャリ二人乗りが第2弾だったんだ。
でもレインボーライブを知らずに観てただただ楽しかったのも嘘じゃないし間違っていないとも思う。電車に乗って星座になるのが以前からの流れを汲んでいるのはわかったけれど、どうして電車に乗って星座になるのかは相変わらずわからないままだし。両方の状態でキンプリを観れたのは新参の特権で、贅沢な体験だった。
 
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レインボーライブとキンプリを観た今となってはキンプリと幕末Rockは全く別物で(当たり前だけど)、でも幕末Rock好きなら観ろという言葉がなかったらたぶん劇場へは行かなかったので、そういう入り口があってよかったと思う。入り口がないとその先の世界に触れることはないし、きっかけはなんだっていい。
レインボーライブの時からスタッフとファンがずっと熱意を注ぎ続けてきたから、私のような何も知らない人間がいまキンプリを観れているのだと思うとひたすらに感謝することしかできない。ありがとうございます。つぎは一緒にこの虹の先をこえてゆけますように。
 
嘘でしょってくらい楽しいんだよ。世界は輝いている。