展示のうちラファエロが描いたものは半分くらい、ほかの半分はラファエロのルーツや後継者の作品。
絵の雰囲気は近いのだけど、「ラファエロ」か「ラファエロっぽい」かが違う印象。ラファエロの方が、完璧で美しい数式のようだった。他の作品は余計な計算が混ざっているイメージ(※絵心の皆無な個人の感想です)
自画像が何点かあったのだけど、その中の一つに『友人のいる自画像』という、手前に男性(弟子であるとする説が有力らしい)がいて、その後ろにいるラファエロが男性の肩に手を置いている作品があったのが新鮮だった。
二人の人間を描いていても自画像なのか。自画像に弟子を描くって初めて見たけど、自画像に描くほど気に入っていたのだろうか。
展示の後半はラファエロの作品を描いた大皿や、大きなタペストリーがあった。自分を積極的に権力層へアピールしたり、自宅の壁に宗教画を描く余裕のない庶民もラファエロの絵を飾れるようにしたり、本人は慎ましやかだったらしいけれど、自分の絵をより多くの人の目に触れさせることに関しては野心家だった模様。実際にそれは成功していたようだから、画家以外にも経営や広報的な才能があったのだろう。天は何物をも与える。
ミュージアムショップ。マスキングテープに後ろ髪をひかれつつ、マステもうたくさん持ってるでしょと言い聞かせて離脱した。