とにかくなにも知らずに読めという噂だけ聞いていたので、映画のいろいろが目に入る前に読むことにした。
感想というより読書メモ。ネタバレしかない!! 未読の人は帰って!!! 帰ってこの本を読んで!!!
- SFということくらいしか知らずに読み始めたら「ジョン、ポール、ジョージ、リンゴに」でヘイルメアリー号の先端はビートルズで、ビートルズ詳しくないんだけど大丈夫かな…
- 物理学に弱すぎてロケット図②見てもふーん…? にしかなれない
第1章
- 自分だったら立法根のことこんなとっさに返せないし正解も出てこないのでこの時点で詰みそう
- 作者、カテーテルと尻の管に嫌な思い出でもあるのかな…
- 主人公がなにもわかっていないところからはじまる+かなりラフな一人称なので読みやすい。ちょくちょく出てくる物理学の話もふんわりなまま読めてる
- ここは地球ではない
第2章
- ペトロヴァ・ラインが太陽のエネルギーを盗んでいて地球はまもなく氷河期になる…大変だ
- ぼくは学校の教師だ! 本当に?
第3章
- 教師生活の描写。教師なのは本当だった
- 地球以外では生命体にとって必ずしも水素と酸素が必要ではない可能性、それはそう
- 帰宅即FBIに拉致されるの怖すぎ
- ロシアカナダアメリカに言うこときかせるエヴァ・ストラットの権限…強! 世界平和に必要なのは地球全体の危機・地球外からの侵略なのだとよくわかる
- ライランド・グレース博士 やっと名前が
- アストロファージとのファーストコンタクト
- 別の太陽系!? この本まさか章が終わるごとに毎回びっくりさせるつもりか?
第4章
- 高温の体温を維持し続け、針で刺したら殺せるアストロファージ
- 倉庫のユニフォームで所属や名前がわかる。中国CNSAのヤオ船長とロシアロスコスモスのオリーシャ・イリュヒナ、NASAのグレース
- 「二人ともちゃんと埋葬されてしかるべき」で、ユニフォームを着せてエアロックから投棄するの、なんというか原初の儀式という感じだ。「あなたの肉体を星々にゆだねます」。少しは気が休まると言っているのはこのプロセスがグレース≒生者に必要ということ
- 四機のビートルズ(無人探査機)
- 「〈ヘイル・メアリー〉は家へは帰らない。」 ああ…
第5章
- ストラットからもらった3個のアストロファージの実験。なぜ金星に行くのか? どうやって金星を確認しているのか?
- アストロファージ、二酸化炭素の分光シグネチャーで消えちゃった…
- 消えたと思ったら増えてた…
- アストロファージの性質とか繁殖とかわかっていく過程めちゃくちゃおもしろい〜と思ってたら陸軍→海兵隊経由で空軍に拉致された…ハワイに…そこから中国の空母に…と思ったらストラットいる。なんなんだよ
- 日本の年配男性科学者が英語喋れなくて通訳使ってるの解像度高い
- 「スカイプって聞いたことありますか?!」 爆笑してしまった
- 暗くなってるの太陽だけじゃなかった〜アストロファージ、感染してた〜
- 過去のできごとを思い出すのと、現在の状況を認識して未来へ向かうのを交互にやってるプロットすごくて、飽きないし謎解きの追体験みたいだ
- 4章で「〈ヘイル・メアリー〉は家へは帰らない。」とあったけど、もうこの空母の時点でほぼ家へは帰れないという…それでもここはまだ地球上ではあるのだけども
第6章
- 今度はなぜグレースが昏睡していたかの話がはじまった。複数のクルーを狭い環境に四年間も閉じ込めたら殺し合いをするから。でも人間の身体は長期の昏睡状態に耐えるようにはできていない…
- 7000人にひとりの昏睡耐性者だったグレース博士
- グレースは賢いので目の前にあるものと科学知識を結びつけて「つまりこれはこうだ!」と理解できて、その語り口があまりになめらかなので読んでいる私も「なるほど〜!」と思うのだがぜんぜん理解できてないし説明しろと言われても説明できない…
- ゼロGになった。タウ・セチにもペトロヴァ・ラインあった!
- べつの宇宙船!!!
第7章
- べつの宇宙船(仮称 ブリップA)との交信、投げられたシリンダー、受け取るために船外へ
- アンモニア臭がして40分宇宙空間を漂ってもまだ熱いシリンダー…何…?
- 無重力の宇宙へ行くのに、重力があることを前提に設計されているヘイル・メアリーの謎ラボ
第8章
- ロッケン博士、出てきて数行でなんかこいつイヤと思わせるスマートな描写
- 遠心機や遠心力の話が出てきた。巻頭のロケット図②これか! 知識や発想のある読者だったらあの図を見た時点でこれは…ラボの重力のための…てなるのかな
- 基本的にグレースが聡明で、1を見て10を理解する科学者なので読んでいるあいだのストレスがほとんどない。クルーコンパートメントの回転中にスクリーンを見ながら、カメラを制御してるソフトウェアに対して「その部分はきっと手がかかったことだろう。」とすら考えられる余裕がある、というか、自然にそういう思考ができるキャラクター
- キセノンでできている(希ガスなのに!?)シリンダー、中身はペトロヴァ・ラインやタウ・セチ周辺の模型
- タウ・セチと地球の太陽にはんだで印をつけて送り返す。中身はわかったけど受け取ったときのアンモニア臭や熱かったのはなんだったんだろう
- 異星人からのリアクションがないことにもんもんとしてるのとクロンダイクの攻略が同列に書かれてるとこ好き
- 「かれらは会いたいといっている。」 !
第9章
- 船体を削る…ありなのかそんなことが 異星人相手ならなんでもありか
- ブリップAの船体ロボットアームが手ふってきたのめちゃくちゃ嬉しい。他者と歩み寄る手段としての「同じことをする」の有意義さをかつてないほど痛感している
- 室温のブリトーを試料燃焼炉でアツアツにして空中放置で冷ます(チーズの泡が全方向に…)シーン好き。生きてる人間に必要な食事という行為とできるだけおいしく食べたい欲求、こんな環境でもその場にあるものを使って叶えること(自分は蒸発してしまわないていどの熱量で!)
- ブリトーの加熱からスピン・ドライヴ開発現場の回想にシームレスにつながるの舌を巻く
- エリディアンがキセノナイト製のトンネル渡してきた! あいだに壁があって双方向エアロックになってるの賢すぎる。人類より高次の知的生命体? だとしたら(同じ目的でタウ・セチに来たなら)人類側には暁光だけど向こうには得することないのでは?
第10章
- うおーーついに異星人出てきた…! みっつの鉤爪、肌は黒褐色で腕が二本のロッキー。グレースがすぐ名づけるタイプの教師で読者も助かってる
- 腕二本どころじゃなかった、バカでかい蜘蛛だった…ぞわぞわぞわ 映画館の大きいスクリーンで見たくなさすぎる! ラブラドールくらいって、ラブラドールならいいけど蜘蛛がそのサイズなの嫌すぎるよお
- 正五角形の甲羅に五本の脚、目や顔はない…ヒェ…明らかにこっち見てるのに…
- 服着てる!? 気候に対応するため? 羞恥の概念が…? ランダムな模様好きなのかなエリディアン
- 口がないけど和音みたいな旋律を出せるロッキー
- 原子ネックレスかしこすぎる〜〜異星人との交流においては言語は無意味なので言語以外の伝達能力、察知能力が必要
- 指を一本立てて「ちょっと待って」のサインランゲージが通じてるのめちゃくちゃ興奮してしまう。グレースの興奮の追体験
- 時計のかたちや数字や間隔はちがうけど時間の概念共有した…!
第11章
- 「人間は信用できないと思われたくない。いや……われわれは非常にあてにならない存在だが、それを彼に知られたくない。」 この本で一番好きな文かも
- メジャーで遊んでるロッキーの気持ちわかる、おもしろいよな
- ハーーン視覚ではなく音で見ている可能性…!? でもじゃあハンドサインはどうやって見たんだ? 手を動かすのを音として検知した…?
- すぐ答え合わせきた(うれしい)(グレースと似た思考をできたことが)テクノロジーの力でデータを音に変換して知覚している!
- ストラットが知財で訴えられてる…「わたしは同事業体の解散を申し立てます」 !?
- いかなる訴追も免れ、恩赦を受けられ、陸軍に守られているストラット本当に何? 怖い。このパートはグレースの視点出てこないけどこれまでの構成から考えるとこの法廷にグレースも居合わせてたって理解で合ってる?
- ロッキー以外の異星人が姿を現さないのって、ヘイルメアリーと同様に向こうもロッキーしか生きてる存在がいないのでは?
第12章
- 本当にやるのか、異星人の言語解読を…
- 科学知識がないと…宇宙に放り出されたとき死ぬ…! という緊迫感をもって読んでいるのだけど、プログラミングも要るなぁ…
- やばい 会話が成立している 異星人と言語コミュニケーションが成立してる!!!
- 音で見ているから船内も筒抜け…という話と、寝ているところを間近で見たがる(視覚ないけど)のは矛盾していないか?
- 「ひとつの言葉を三回くりかえすのは最高の強調ということになっている。」 プリズムジャンプは強いほどエコーが何度もかかるのと同じ感じか…そうかな…?
- 寝るときに観察するのって観察によって何かを得るというより観察している事実が重要なんだ。そういう文化
- 11章で思ってたのやっぱりそうだった! 最初は23人もいたの…
- 違う星の生き物たちの「悪い」「悪い、悪い、悪い」というシンプルな、片言のやり取りにあふれんばかりの感情、悲しみ、孤独、途方もない
第13章
- ミスター・イーストン、誰? と思ったらオークランド刑務所にいる…
- ギャンブル中毒ロバート・レデル博士のブラックパネル構想
- サハラ砂漠ひいてはアフリカ、ヨーロッパの自然環境破壊を起こすアイデア最悪なんだけどこのままなにもしなければ氷河期が来るという究極の天秤をずっと持っていて…
- むちゃくちゃな科学的アイデアを聞きにいってストラットとグレースが「うまくいくと思う?」「そうですねえ…うまくいくんじゃないでしょうか/それはどうかな」のやり取りするの鉄板になってきた
- 宇宙旅行できるくらい賢いのに放射線を知らないロッキー
- おっなんかヤな感じのロッケン博士また出た
- アストロファージとニュートリノの話ふわっとしか理解できないがつまり96.415℃やペトロヴァ・ラインの光はこれで説明がつくということ
- 二種類ある放射線、太陽粒子線はともかく銀河宇宙線(ギャラクティック・コズミック・レイ)はちょっと名付けがかっこよすぎる
- ヘイルメアリーの断面をアストロファージで満たして放射線から船を守る作戦
- アストロファージのエネルギーすごすぎるけど解明されきってないものを大量に繁殖させるリスクぞっとする…けどな〜〜氷河期との天秤がな〜
第14章
- 気候学者のフランソワ・ルクレール博士
- 人類への影響だけを知りたがるストラットに「われわれも生態環境の一部ですよ」と遮るルクレール、信用できる
- 人類の半減まで19年…
- グレースとロッケンちょっと仲良くなってんじゃん
- 至極まっとうなことを言う気候学者vs人類のためならモラルハザード上等のストラット
- ストラットはヘイルメアリーの帰還も計算に入れてるけど実際は特攻ミッションになっていて…ううん? 帰還はビートルズの話?
- 三時間かけて異星人に放射線の説明をするグレース、この人が生物学者なだけでなく教師でよかった
- エリディアンの母星エリドのことがわかってきた。磁場と大気が放射線を遮断するから放射線を知らない…!
- ロッキーだけは死ななかったのもちゃんと理由があった
- 南極の氷爆破して溶かして発生させたメタンで地球の温度を保とうとする作戦とんでもない。これも天秤の結果…トロッコ問題のレバーを引く人たちの話
- 肉体の話 骨は合金で血液は水銀!? どうやって思いつくんだこんな生物を…
- 「きみは光を聞く、質問?」「イエス。ぼくは光を聞く」 なんて詩的な会話だ
- 最初に壁がいろんなものでできてたのは都合のいい素材を選ばせるためだったのか
- さらっとエリディアン語のリスニングできるようになってるグレース
- ヘイルメアリーへ入るための空間作ってドヤってるロッキーも「イエス。こっちにきて、見たいものをぜんぶ見てくれ!」って興奮してるグレースもかわいくて、このふたり(ロッキーの数え方これでいい?)幸せでいてほしいよーーーやだぁグレース特攻しないで…がんにならないで…
- エアコンにもなるアストロファージ便利すぎ
第15章
- ここから下巻
- ロッキー連れてヘイルメアリーのルームツアーしてるシーン良すぎる
- 異星人との同居だ!
- ストラットがさんざんグレースに聞いてきた「うまくいくと思う?」がロッキーの「これはよい計画、質問?」に重なって見える
- 昏睡テクノロジーを開発したヘイルメアリーの医療責任者、タイのラマイ博士
- ヘイルメアリー搭乗志願者何万人もいるのやばい。まあこのまま地球にいても…だったら宇宙へ出てみたい、と思わせる状況ではある
- ロッキーの引越しめんどくさい彼女みたいに書かれてて笑った。「この人でなし」は、まあ、人じゃないしな
- 46地球年ひとりでここにいるロッキー…でもグレースが驚いてることに驚いてるみたいだからロッキーにとってはそこまでたいしたことではないのかも? いやでもこんな遠くの星でひとりぼっちで失敗し続けるには長いよ
第16章
- グレースがやっているのは特攻ミッションだと知って「きみはよい人間」と声をかけるロッキーの情に泣いてしまう
- ロッキー!!! そんなにたくさんのアストロファージの予備が!?
- 「きみはオーケイ、質問?」「イエス、ぼくはオーケイ。ありがとう! ありがとう! ありがとう!」「ぼくはしあわせ。きみは死なない」 あ〜〜〜ボロ泣きしてしまう。脳内でBOY MEETS GIRL流れてる、出会いこそ人生の宝探しだね…
- そういえば性別や繁殖の話まだ出てきてないな
- アストロファージ対策がわかってそれぞれの故郷へ帰って地球もエリドも救われたらハッピーエンドだけどグレースとロッキーさよならするとこ想像してもうさみしくなってる、感受性が豊かなので
- ミッション参加者が集まるシーンではグレースまだ部外者面してて、ここからいったい何がどうなってこんなことに
- 「地球のために死ぬつもりでここにきました!」「ロシア人はみんな頭がおかしいんですか?」「それがロシア人でありながら、同時にしあわせでもいられる唯一の方法だ」 ギリギリアウトでは?
- 「きみの船だからきみが名前をつける」「地球文化のルールでは発見者が名前をつける」のくだり、このあとリフレインされそうな内容だ
- グレース耳がよくなりすぎて絶対音感獲得してる!
- あっ生殖についても共有済みだった。エリディアンは両性具有で卵生…!
- 固有名詞は訳せない、確かに…和音をどう地球の言語にしたらいいかなんて無理だよ
- プライベートとか下品とかの感覚があるんだ。エリディアンの食事は人間の排泄に近いのかもしれない。異星人から科学的興味で人間の排泄見たい! って言われたらロッキーみたいな反応すると思う
- ほんとに排泄だった…排泄と食事を同じ器官で…
第17章
- 異星人とクレイジーの概念共有してるのすげーー
- NASAのプールで真空内微生物学用具(IVME)のテストしてるグレース
- シャピロとデュボア奔放すぎる。いや悪いことをしているわけではないんだけども…性的関係のことべつに教えてくれなくていいんだよ!?
- ロッキー、自分用のカメラ作ってる! かしこすぎ!?
- ジョークを言えるまでの関係になってる
- エイドリアンにはアストロファージ以外の生物もいて生物圏があってアストロファージの捕食者もいる!! うわー!!
第18章
- ヤオ、イリュヒナ、デュボアでチームってことはここにデュボアoutで科学スペシャリスト枠としてグレースが入ったんだ
- ちょっとずつパーツ打ち上げてISSで組み立てられるヘイルメアリー
- ストラットとデキてると思われてたのかわいそう…それはそうと満場一致でプロジェクトのナンバーツーのグレース
- エイドリアンにはアストロファージの捕食者がいるけど、その捕食者はペトロヴァ・ラインにはいない。特定の大気中にいそう…一難去ってまた一難
- 相対論的物理学を知らずに宇宙へ飛び出したエリディアンそれはいろいろ計算と違うことが起きる…あ〜〜
- 今度はビートル開発者のハッチ博士? が出てきた。ビートルの説明にさらっと相対論絡めてくるのプロットが上手い
- 自分たちが必死に働かないと地球が終わるというときにハッチのこの楽観さ、イライラするな〜
第19章
- 10kmの鎖作る作業読んでるだけで気が狂いそう。ロッキーがいなかったらこの作業にすら辿り着けなかったと思うので(これはロッキー側からみても同じ)異星間交流がうまくいっていて本当によかった
- 「気をつけて」という言葉がエリディアンにもあるんだ
- こんなむちゃくちゃな状況でEVAを!?
- サンプラー回収直後の船トラブル怖すぎる
- あーーー燃料タンクに穴が そんな
- あああロッキー出てきちゃった そんな そんな やだやだ 気をつけて きみはもう友だちなんだから
第20章
- グレースは助けにきてくれたロッキーのこと「どうしてあんなことをしたんだ、ぼくが死のうとほうっておくべきだった、彼がいいやつなのはわかっているが彼には救うべき惑星がある」というけど、そっくりそのまま今のグレースに返せるんだよ。死んでしまったかどうかもわからないロッキーのために散らかった船内であれこれ頑張らずにさっさとサンプラーの解析をすればいい、なぜそうしない?
- だってこんな危険を冒してエアロックのレバーを引いて、死んだほうがましな痛みを負って、目が覚めてまだボロボロのまま考えることが「ロッキーのためになにができるだろう?」だよ…この本もしかしてラブストーリーだった?
- グレースの、やれることをやる姿勢を持ち続けるところと、持っている豊富な科学知識を必要なタイミングで引き出せること、機転、それからちょっとアホなとこ、全部好きだ。愛される主人公の造型をしている
第21章
- 「では……どんな方法で死にたいですか?」 ああ…しておかなければならない質問
- 窒素による窒息死のつぎにヘロインが希望されるのパンチありすぎる。ヤオは銃
- 実際はグレースがヘイルメアリーに搭乗しているということは、グレースの死にたい方法も準備されているということ
- ロッキー生きてた!!! うれしい! うれしい! うれしい!
- よかれと思って煤を飛ばしたのは良くないことだったらしいけどもう助かったからいい、ロッキーもそう言ってる
- どうして同じ音が聞けるんだろう? どうして同じスピードで考えるんだろう? と対話してるシーンめちゃくちゃ好きだ。双方の生態や環境を理解して、なぜだろう? と納得できる答えを探るという…一緒に科学している。異星人と! この本はコミュニケーションへの賛歌なのかもしれない
- 宇宙で邂逅した人類とエリディアンがグレースとロッキー(=よい人たち)だったのは両方の惑星にとって最上の幸運だった
- いつのまにか管理職になってるグレースかわいそう…
- あーーデュボアとシャピロが爆発で…ふたりとも科学スペシャリストだから、それでグレースが…
- 捕食者みつけた!! 名付けのリフレインやっぱり出てきた。アストロファージの捕食者はタウメーバ
- 「こんどばかりは、なにもかもうまくいってるな」 やめろそんな直球のフラグを立てるのは! それみたことか!
第22章
- 宇宙船の中で真っ暗なの怖すぎる
- 電気が使えないという事実怖すぎる!!
- 修理したがりのロッキーはかわいいがタウメーバ!!! あーーーーーなんてこと 燃料が食い尽くされてしまった…そうか、考えてみればそうなる、そうなるけどもなにも今じゃなくたって
- ジェネレーター絶対直すマンのロッキー
- 自律型のビートルズ〜! ありがとー!(応援上映)
- 「寝る」「はい、ママ」「皮肉。きみは寝る。ぼくは見守る」 すばらしいシーンだけどもしこの先グレースが事切れることがあったらロッキーは今と同じように見守ってるんだろうなと想像してつらくなっている
- 非ゼロG船外活動繰り返してだんだん描写が省略されていっている…グレース、慣れてる…
- いろいろいろいろあったけどビートルズ稼働してゼロGになれてブリップAに戻るぞというところまできた。下巻も半分切ったところで終わりが近づいているのを感じる。はやく結末を見届けたい気持ちとふたりの交流と活躍をずっと見ていたい気持ちがある
第23章
- デュボアとシャピロが亡くなってしまった爆発の原因、ヒューマンエラーだった…ナノグラムとミリグラムの区別なんてつかないよ…
- 性的関係があると勘違いされるほどずっとストラットと一緒に行動していた理由はグレースが科学スペシャリストの第三候補者だったから。明快
- たった8分間のミーティングでグレースの人生はひっくり返されてしまった
- もはや「というわけで、またEVAだ。」で済ませられるようになったEVA作業
- ああどうかどうかビートルズのアストロファージが無事でありますように、航行中にタウメーバが食べてしまいませんように
- 金星とスリーワールドの環境再現実験が失敗したの、(そもそもロッキーがいなければこの状況までこぎつけられなかったというのは置いておいて)グレースひとりだったら発狂していてもおかしくないと思うので、ロッキーか「ぼくらは勇敢」って声をあげてくれて本当によかった
- 「特攻ミッションと承知の上で志願したのだろう。それは慰めになる。」の直後にストラットに断りにいくシーンが出てくるのきついのですが
- 特攻ミッション強制連行だった…嫌、嫌すぎ、嫌すぎだし、特攻という言葉からWW2の日本軍を想起せざるを得ず、二重にイヤさが襲いかかってくる。銅像なんてなんの慰めにもならない!
- 万全を期すために逆行性健忘の薬を使うの…話の冒頭でグレースの記憶が混濁していたのはこのせいだった…
- このシーン今までで一番読むのがきつい、ロッキーが死にかけてたときよりきつい。こんなに物語の先が気になるのにこんなに読みたくなくさせられることあるんだ
第24章
- 健忘が治って思い出してしまった…
- スーパー科学タイム タウメーバは窒素があると死んでしまう問題、窒息耐性のあるタウメーバを作ろうの回 ストラットを恨んでいるひまがないほど仕事があって結果的によかった(そうかな?)
- うおーーブリップA見えてきた!
第25章
- タウメーバ35!!
- 近いうちにくるお別れの話してる、さみしい。ラップトップとキセノナイトを交換する約束
- 燃料タンクのタウメーバ掃除重労働すぎる
- 正直ここまでやってるんだから人類救うご褒美に異星人のめちゃめちゃすごい宇宙船の中見せてもらえてもよくない? ロッキーもそう思わない?
- 「ぼくらはいつか、どうして窒素が問題だったのか発見する」 ああ、発見の喜びを分かち合いたい相手とはそのときにはもう永久の別れを済ませているのだ、こんなやるせないことがあるか
- 帰路の問題を気にかけられる状況になってる。燃料タンクが減ってしまったので帰るのに時間がかかる、そのあいだやり過ごすための食料がない
- 人間が怒ってたり愚かだったりするときに寝ろというロッキー、人間より人間の扱いが上手くなってる
- ロッキー燃料タンクも作ってくれた。一生愛してる
- 「ぼくは恐ろしい宇宙のモンスター。きみは洩れやすい宇宙のぶよぶよの塊」 かわいい 「ぶよぶよ」を理解し合ってるのすげ〜
- 愚か人間にあんなに寝ろ寝ろ言ってたロッキーがテストいまやる! いまやる! って大騒ぎしてるの、感情の描き方(異星人の!)が上手すぎる〜
- 厳しい重量制限の中でウォッカ5リットル持ち込んでたイリュヒナありがとーっ
- 祝うときの特別な服を持って宇宙旅行してたエリディアン
- 「いいね、よく似合ってる!」「オーケイ。食べる!」 異文化への敬意と親愛が溢れ出してる
- そうかエンジンにしてたビートルももう本来の仕事に戻れるんだ
- 二つの惑星の救済を祝うシーンずっとボロボロ泣きながら読んでる。もうこのバディのこと大大大好きになっているので彼らの過酷な旅と仕事が実を結んで本当にうれしいし、絶対に二度と会えない別れが本当にさみしい。これだけのことを成し遂げたのに、「友だちに会いたくなる」のを叶えることはできないなんて
第26章
- 歴史専攻だったストラット
- 戦争になる、容易に想像がつく、人間は愚かだから
- ひとりでブリップAのエンジンの光を見続けてるのかなしい
- 地球を救おうとこんなに大変なミッションをしてるのにいざ帰ったら地上は戦火にまみれていて…みたいな状態だったら憤懣やる方ないな。その可能性はものすごく高い、人間は愚か。戦争してないで誰かに見守られながら寝るべき
- スーパー科学タイム ビートルズを帰還させられるようにしようの回
- 待ってよここまできてまたタウメーバがアストロファージ食べちゃったの!? うそでしょ
第27章
- グレースって強制連行だったからどうやって死にたいかを確認されることもそのための手段をヘイルメアリーに載せることもなかったんだ
- 窒素で室内消毒したりタウメーバ農場たちを隔離したり、この作業のあいだにロッキーがいてくれたらどんなに心強かったか
第28章
- 燃料タンクは全部無事で死ぬほどほっとした…
- も〜〜次々わけわかんないこと起きてて読んでるだけでもうこのままなにもなかったことにしよう諦めて気絶しよう…みたいな気持ちになってくるのにグレースは科学的アプローチをやめなくてすごい。心の底から尊敬する
- タウメーバが分子構造を通り抜けられるようになる進化論的理由!! あああああ そんな キセノナイトを通り抜けられるようになってしまった…キセノナイトの水槽で繁殖進化させたばっかりに…
- こっちは金属で閉じ込めればいいけどロッキーのほうは全部キセノナイト! いやだ 無事でいて
第29章
- 地球に帰ってヒーローとして生きるか、地球にはビートルズを送って自分はロッキーを助けに行くか…「厄介な論理的精神が、もうひとつオプションがあるぞと指摘する」 ここまでずっとグレースとロッキーを助け続けてきた論理的精神
- ああ…ああ、死にたくないと言ってヘイルメアリーへの搭乗を拒否し、乱暴な手段で強引にこの特攻ミッションへ参加させられたグレースが、今度は自分の決断で近い未来の餓死を覚悟しながらロッキーを、異星の人たちを助けにいくんだ…臆病者のグレースはもういない。きみはよい人間。ぼくらは勇敢! 聞いたことのないはずのロッキーの声が聞こえてくる
- 明言されてないけどグレースの選んだ選択肢には友との再会という大きなご褒美があるので、せめてそこはクリアできますように
- ロッキー、いま行くからな! の宇宙レーダーシーン「これはセブンイレブンの駐車場でやるスピンの宇宙ナビゲーション・バージョンだ。」 笑っちゃった。セブンの駐車場でドリフトするな
- ブリップA見つけたー!! 「こんなときのために」ウォッカ飲んでるの、喜びを表す良いシーン
- EVAさんざんやってきたけど向こうの船に向かって飛ぶなんて初めてでどきどきしてしまう
- あああロッキー 無事だった 少なくとも死んではいない、よかった…! もう二度と会えないと思ってたからめちゃくちゃうれしい
- これロッキーだってぜんぜん信じられないだろうし夢みたいだろうな。母星からの助けが何年後何十年後に来てくれるかもしれないのを待つくらいしかできることがない状況で、今生の別れをしたはずの異星の友の声が聞こえるなんて
- 「だからぼくはここにきたんだ。きみが困っているだろうと思って」 なんて美しいせりふなんだ
- ボロボロの姿でしあわせしあわせと喜んでるロッキーに涙出てくる
- 地球へ戻らず死ぬ決断をしたグレースもつらいけど自分のためにそうなると知ったロッキーも相当つらい
- まさかのタウメーバ食べる案
- 何度もなあなあにやってきたフィストバンプをちゃんと教えてる!
第∀ ℓ章
- え何!? 何章!? ちょっとまって上巻でマーカーひいたとこ見てくるから…∀は5、ℓは0、だからここは50章、エリディアンは6進法を使うので10進法では30章。あいだを飛ばしたわけではなくふつうに前の章の続きだ
- めちゃくちゃエリドに馴染んでるグレース…ということは…
- 地球がどうなったのか知りたい気持ちとどうせろくなことになってないから知らないほうがましな気持ちの両方が大きすぎて挟まれて潰れそう
- 歌と討論をひとつにして賢い決定を導くスラム…地球人には成し得ないシステム
- 味を気にしないエリディアンが味の改善を試みてくれるの、歓迎の大きさを感じる
- 自分の肉のクローンで人肉食を!? あっ、ミーバーガーのミーってme!?
- 地球の輝度戻った!!! ああ…! よかった! なにもかも報われた…!
- それはそうとストラットを殴りにいきたいな。長い帰路の負担を思うとエリドで一生を終えたほうが心身にとって安全な気がするけど、そしてもしこれから帰るとしても着いたときにはストラット亡くなってそうな気もするけど、とにかくヘイルメアリーの特攻ミッションは途中から特攻ではなくなって、グレースは当初の計画をこえて生き続けてると地球中に知らしめたい(ビートルズがそれも伝えてるんだろうか)
- グレースここでも子どもたちに科学教えてる! すごい、なんて美しい構造の物語なんだ…溜息をつくほど美しい終わり方。23章でぼくは死にたくない、教師だから教壇にいるべきなんだ、強く生き抜いていく世代をしっかり育てなければならないと言っていたことを思い出す。ミッションを終えたグレースはそのとおりの生活に戻ってる。ここはエリドで、地球ではないけれど
というわけで読了したので映画の予告を見た。私はもうプロジェクトヘイルメアリーのネタバレをいっさい恐れずに生きられる側の人間になったので!
そうか4年も経ってたら髪も伸びる…当たり前だけど外見のことそんなに考えてなかった。
1:37のぬいぐるみ帽子みたいなやつ何?
YouTubeのコメント欄にロッキー大量にいて笑った。よい! よい!
2〜3時間でなにをどう映像化してくれるんだろう。楽しみ。
気になるフックとなるシーンは見せつつ全部は語らない予告編になってるとは思うけど、グレースの追体験をするにはとにかくなにも知らずに原作小説を読むしかなく、それを自分ができて本当によかったと思っているので、映画館でこの予告を問答無用で見せられる前に読了できてよかったーー間に合ったーーー

