7月から9月まで放送されたTVアニメ『Free!』に見事に撃ち抜かれ、作中に出てくる岩鳶町のモデルとなった鳥取県は岩美町へ聖地巡礼に行った。
本当は8月にでも行きたかったのだけど、何度も気軽に行ける距離ではないので、最終回が放送されて聖地が出揃ってから、ということで10月に決行。1泊2日の旅へ。
羽田・鳥取間の飛行機は1日4便。まだ暗いうちに家を出、朝焼けを見ながら空港へ向かい朝一の便に搭乗した。
キハ126
一通り撮影し、岩美へ移動するため、土日祝日のみ運行しているという山陰海岸ジオライナー号に乗り込む(『※2人以上の旅行などに対し、列車運賃を半額助成する制度があります。』これは知らなかった)
実はタッチの差で間に合わず扉が閉まってしまったのだけど、ホームにいた駅員さんが気づいて開けてくれた。助かりました、ありがとうございました。
のどか。
車内できゃいきゃいはしゃいでいたら、車掌さんに「田後(たじり)かどっかに行かれるんですか?」と訊かれる。ばればれである。やはり巡礼者は多いようで。レンタサイクルを借りると便利ですよ、と教えていただいた。はい、予約してきました!
怜が吊り革を掴んで、『フィジカルトレーニング』を読んでいたのは、扉の目の前。
岩美駅、岩美町観光会館
20分ほどで岩美駅に到着(ジオライナーは福部駅・大岩駅に停まらないため、山陰本線より少しだけ早く着く)
降りればそこは岩鳶駅。
わたし「うわあああああ(言葉にならない)」
渚が足をぶらぶらさせながら怜を待ち伏せしていた、待合室のベンチ。
おじいさんおばあさんが談笑していた。
「僕は美しいスポーツにしか興味ありませんので」「陸上?」「ええ」
さんざんホームを堪能して、ようやく改札を出る。切符は記念にいただいた。
駅舎、まごうことなき岩鳶駅。
ただし駅名の看板は光らない。
駅の向かいにれすとはうすロマン。9話に登場した時はマロンになっていた。
駅舎向かって右手に、岩美町観光会館がある。
大きな荷物をコインロッカーへ+限定ポストカード購入+予約してあったレンタサイクルを引き取るために立ち寄り。浦富海岸で宿をとっていたのでレンタサイクルは1泊で借りた。(レンタル500円+保証金500円)×2日=2000円。自転車返却時に保証金1000円を返してもらえる。レンタカーを借りたりタクシーで巡ったりすることに比べるとお手頃価格でありがたい。
この日に浦富(うらどめ)海岸島めぐり遊覧船に乗る予定でいたのだけれど、海が荒れていて本日欠航とのことを知る。天候はどうしようもないと諦めつつ、ものすごく残念。翌日は穏やかになりますように。
写真の通り雲が厚く、小雨が降ったり止んだりする中を、観光協会の方に見送られながら出発。
浦富海岸や田後港へ行く場合は北へ進むことになるけれど、今回はまず大岩駅や網代(あじろ)港へ向かうことに決めていたので西を目指す。
踏切
踏切真横のカットを撮るのは危ないので斜めから。
この道は車通りが多かった。歩道も狭い。
踏切を超えたら道なりに西へずうっと進む。この道は線路の南側で、どこかで線路を超えて北側へ移動しなければならないのだけど、気づいたら大岩駅を通り越していた。
小さな踏切を見つけたので渡り、少しだけ逆走する。
この右手が線路。左手は見渡す限りの一面の田んぼ。
大岩駅
ほどなくして大岩駅に到着した。3話で怜が降り、高校まで走った駅。
駅舎のモデルはまた別、隼駅だそう。というか大岩駅には駅舎らしきものは見当たらなかった…ホームと屋根があるだけ。駅名が書かれていなかったら確実に見逃してた。
怜が走ったルートをなぞるならここから東へ向かうけれど、今回はお目当てのお店があったので北へ直進。
トゥジュール
高速道路をくぐって辿り着いたのが、斜めの屋根がかわいらしいお店、トゥジュールさん。
おいしいパンとケーキのお店と聞いて訪問したのだけれど、この時はパンはなく、生ケーキと焼き菓子、コンフィチュールが並んでいた。
外観にぴったりの内装も撮らせていただいてくればよかった。高い天井と木製の棚、明るい店内に宝石のようなケーキたち。
この日はイートインをやっていなかったので、海を見ながら食べようとケーキをひとつ、それから道中のおやつ+お土産に焼き菓子をたくさん購入した。
岩美西小学校
お店を出たら更に北へ。途中から「遊覧船乗り場はこちら」な案内が出ているので、それに沿って進む。
9話、凛が岩鳶小学校へ向かったのを追いかけた怜が怜ちゃんデカをしていた角。
道路の反対側、保育園も一致する。
小学校自体はアニメで描かれたものとは位置も外観も異なっていた。プールらしき一角は覗き防止のためか、向こう側が見えない柵で囲まれている。
旧網代小学校
遊覧船乗り場付近からは海が見えないので、おやつのケーキを食べるため海を目指していたら、「避難場所 旧網代小学校」の看板を発見。
実は聖地巡礼にあたって事前に調べていたうち、モデルになったらしいけれどどこにあるのかわからなかったのがこの旧網代小学校。ここか! と急遽脇道に逸れた。
網代港
来た道を戻り、更に進むと海が見えた。
7話、隣町の漁港へ遊びに来た幼い真琴がおじいさんと会っていたのがこのあたり。
この写真を撮ったのは網代港で、モデルになったのは網代新港だった模様。そちらへは行かなかった…惜しい。
ぽつんとベンチを見つけたので、荒れ狂う海を見ながらケーキをいただいた。
クリームとチーズとレモン。おいしゅうございました。
あじろや
ケーキを食べたばかりだったけど、そろそろお昼時でもあったので、遊覧船乗り場へ引き返す。
乗り場内にあるあじろやさんでお昼ごはん。
イカスミカレーうどん。
黒い。すごく黒い。
カレーは辛すぎず、ほんのりイカスミのコクがある。唇と歯と舌が真っ黒になった。
乗り場にはいろいろなお土産も売っている。カモメのエサとしてかっぱえびせんも売っている。
外ではイカがすごい勢いで回っていて思わず凝視した。